トイレットペーパーで本当に環境に貢献できるのでしょうか?

いい質問をありがとうございます。まず世界の状況を俯瞰してみると、毎日27万の森林が伐採、投棄されており、その10%がトイレットペーパーによるものと言われています(環境領域の調査機関Worldwatch Instituteの2010年の発表より)。また矢野経済研究所の2018年3月発表の「衛生用紙産業における海外実態調査 報告書」によると「衛生用紙の使用量は、米国、欧州といった先進国の一人当たり使用量が 10 ㎏/年台半 ばから 20 ㎏/年前後であることに対し、多くの人口を抱える中国、インドの一人当たりの使用量はそれぞれおよそ 5 ㎏/年、0.1 ㎏/年」とされています。今後の各国の経済発展により全世界の使用量は増え続けると考えられます。

一方で、日本で生産されるトイレットペーパーの多くがFSC認証を取得した持続可能な森林からつくられているという事実もあります。が、いまだ森林保全されていない材料でつくられたトイレットペーパーも存在しています。

認証された持続可能な森林、リサイクルされた古紙、竹や藁のような代替資源と、いまはトイレットペーパーの原材料の選択肢が増えています。どんな材料からつくられているかということに、一人ひとりが意識を向けて商品を購入することが環境を守ることに繋がると私たちは考えています。

そしてどんな資源のトイレットペーパーにしても使いすぎはよくありません。リデュース(節約)を心がけていきましょう。